クライアントが心を開いてくれない。
受講生が行動してくれない。
講座やコーチングやコンサルの個別セッションなどを提供していると、割とよくあるお悩みかなと思います。
実際、私も過去、そういう悩みを抱えていたことがあります。
そんなとき、どうしてます?
クライアントさんをこんなふうに励ましてないでしょうか?
「行動すれば結果は出るから!」
「あとは行動するだけだから!」
コーチングの手法だときっと
「クライアントが望む未来に目標を設定をして、いかに行動させるか」
にフォーカスしていくのでしょうね。
(私はコーチングを学んだことがないし、実際にセッションを受けたことがないので想像です)
何より自分を信じて選んでくれた大切なクライアントさんですから、とにかく成果を出してもらいたいと願っていることでしょう。
でも、あの手この手を使って行動を促すほどに、クライアントの心が遠のいていく……
そこで、
「本当にほしい結果は何ですか?
……だったらまずこのスモールステップからはじめませんか?」
なんて提案をしたりしていませんか?
結果、クライアントさんは少しだけ動くかもしれません。
でも、またふとしたことですぐに足が止まってしまうし、なんならずっと伴奏してエールを送り続けなくては行動できなくなり、クライアントさんが依存する状況をつくってしまうことも。
これでは私たちサービス提供側が、身も心もクタクタになってしまいます。
あるいは、「どうせ結果を出す人はひと握り」とハナから諦めている方もいるかもしれません。
でも、その諦め、罪悪感につながっていませんか?
罪悪感を背負っては、遠くまで行くことはできません。
どんどんどんどん重荷となって、しまいには自分が潰れてしまいます。
さて、前置きが長くなりましたが、本日はそんな状態から脱却するためのヒントをお届けします。
行動したいのに行動できないクライアントの心理
まず確認です。
あなたの中に少しでもこんな気持ちはありませんか?
「私はこんなに一生懸命やっているのに、全然行動してくれない」
クライアントさんを責める気持ちはないでしょうか?
あなた自身が、クライアントさんの被害者になっていませんか?
もしもあったとしたら、その気持ちがクライアントさんを責め、結果的に足を止める原因になっている可能性があります。
ちょっとつながりがわかりにくいかもしれませんね。
「行動したいのにできないとき」
クライアントさんのなかでは何が起こっているか? を考えてみましょう。
このとき、クライアントさんは
「行動しなくちゃいけない」
「行動できない自分はダメな人間なんだ」
と思っている可能性が高いです。
行動すれば、ラクになることは本人も十分すぎるほどにわかってるんです。
でも、わかってるけどやめられない笑
そんな状況なんだと思います。
だから、私たちサービス提供側は、「行動しましょう」ではなく、こんな共感の言葉を伝えます。
「行動しなくちゃいけないと思ってるんだね」
「行動できない自分は、ダメな人間だと思ってるんだね」
「行動できている人がうらやましいし、妬ましいと感じているんだね」
「行動して失敗したらどうしようと思うと、怖いんだね」
まずはあなたがクライアントを責めるのをやめ、行動できない自分でも大丈夫という「安心安全」な場になることです。
安心安全な環境を提供すると、不思議なことにクライアントさんは自然と行動できるようになります。
このとき「私も昔は行動できなくて、だからこんなことをして乗り越えた」
そんな話はいりません。
むしろしてはいけません(私もやりがちなので自戒を込めて)。
ただ、共感して受け入れてあげるだけです。
その時間(意識)を100%受講生やクライアントのために使います(実際には難しいのですが、真剣にコミットします)。
え、一人のためにそんなことできない?
めんどくさい?
そんなことできないって思ってるんですね。
めんどくさいって感じてるんですね。
でもまあ、試しにやってみてください。
あ、ちなみに本当の「共感」ができるようになるには、自分が整っている必要があります。
まずは自分に共感して自分を整えてあげてください。
受講生が行動できなくて嫌だなあって感じてるんだね。
一生懸命やってるのに、動いてくれないって感じてるんだね。
疲れちゃったって感じてるんだね。
めんどくさいって感じてるんだね。
こんな感じです(笑)
クライアントと本当につながって行動をしてもらいたいなら、自分を整えることです。
本当の意味で「自分を整える」って、仕事から離れて遊んでリフレッシュすることじゃないんです。
自分の好きなことだけすることじゃないんです(それも大事なんですが)。
自分に共感すること。
自分を赦し、愛すること。
困ったらぜひ私を思い出してください。
たぶんあなたのお力になれると思います。
ゴルフ場に見えますが、フットゴルフ場です。
ゴルフと同じルールでサッカーボールを蹴って、ホール(当然ボールに合わせてサイズが大きい)に入れる競技です。
先月、マレーシアの起業仲間に誘われたので、ちょうど学校のお休みでホームステイ中だった留学生たちも参加させてもらいました。
フットゴルフ、バンカーもあるし、池ポチャもあります。
でも、リカバリーする方法を教えれば、中学生だってちゃんと自分で立て直すし、行動します。
起業も同じで、まずはあなた自身を整え、クライアントさんにも整うという実感をしてもらいます。
そして、いつでもリカバリーできる方法を教えたら、あとは安心安全な環境をキープしながら見守ればいいだけ。
何か困ったことがあったときに、手を差し伸べればいいだけなんです。
だからもちろん、私も留学生たちに混ざってフットゴルフをうんと楽しみました!