先週、ゴールデンタイムに放映された、日本のバラエティ番組に出演しました。
一部の発言だけ切り取られて、おかしなことになっていたらどうしよう!?
観たいような、観たくないような……という心境でした。
結果はというと、ご覧になった方はご存じの通り、非常にコンパクトによくまとめられていて、観てくれた家族、友人、知人からは圧倒的に肯定的なコメントが多く、みんなが祝福してくれました。
しかし、アレですよね。
先月、2日半もかけて取材&撮影したのが、15分に縮んでおりました……。
まあ、仕方ないよね、テレビだもん……。
「あの2日半は正直痛かった!!」とつい思ってしまう貧乏性な自分と、なんとか折り合いをつけようとしていたら、昨日の夕食の食卓で長男(11歳)が私にこんな質問をしたのです。
「ママはテレビに出て、お金がもらえたの?」
はい、いい質問ですね。
私「ママはテレビに出ることでごはんを食べているタレントさんじゃないから、お金はもらってないよ。でも、テレビに出た価値をお金に換算する方法があるんだよ」
長男「(興味津々で)へえええ」
私「テレビコマーシャルってわかるよね?
このコマーシャルは、ある会社がお金を出して自分のところの商品やサービスの宣伝する映像をテレビで流してもらってるんだけど、これが1本あたりだいたい15秒なのね。
このたった15秒のために、その会社はテレビ局にものすごくたくさんのお金を支払っているんだよ」
長男「へえええ」
私「テレビ番組は、放送する時間帯によって観ている人の人数が違うから、会社がテレビ局に支払う料金も違うのね。
ママが出た時間帯の料金は、ゴールデンタイムといっていちばん料金が高くて、1本あたり60万円なんだって(実は事前に調べてあった)。
15秒で60万円だよ。ママが出たコーナーは大体15分だったから、さて、番組がCMだったとしたら、いくらの価値があるでしょう?」
うううーーーん、と長男が考えて出てきた答えは、3600万円!!!
長男は「すごい!!」と驚いていました。
さて、私のコーナーに本当に3600万円の価値があるかはわかりませんが、テレビ放送終了後、実際にはこんな効果がありました。
◎1日に20件以上のお問い合わせがありました
→マレーシア初心者の方も多かったので、テレビで放映されなかった部分を慌ててブログで補足しました。これがまたあちこちでシェアされ、多くの人に読まれました。
◎来年3月開催のマレーシアのインターナショナルスクールの春休みプログラム20枠が、2日半で完売しました
◎あちこちで「すごいね、有名人だね」と言われ、テレビはいまだにブランド価値を高める効果が高いことがわかりました
しかしながら、いちばんの効果はこれかもしれません。
◎某テレビ局から次の取材の打診がありました!!
まだ調査段階ですが、取材に来てくれるといいなと思っております。
ところで、「どうやってテレビに出ることができたのか?」という質問も、たくさんいただきました。
答えはとてもシンプルです。
マレーシアに別の取材で来ていたTVディレクターさんにお会いする機会があったとき、
「マレーシアの教育が、今、日本と違ってものすごくおもしろいから、ぜひ取材に来てください!
英語だけでなく、中国語やマレー語、フランス語、スペイン語なんかも小・中学生から学べます。
プログラミングもしているし、宿題はパワポで作って発表するんですよ。
スポーツも日本みたいに1つの部活に入って3年間とかではなく、あらゆることをして、自分の向き不向きを見つけていくんですよ。
どのテレビ番組もマレーシアの安さばかりを取り上げて、教育を題材にしていないから、絶対に価値があります!!(最後に相手にとってのベネフィットを強調)」
とお伝えしたのです。
その結果、そのディレクターさんは後日、企画を通して私のところへ取材に来てくれたというわけです。
伝えるのはタダです。
伝えてみるもんですね。
その結果、3600万円分の価値のある!? 15分間も放送してもらえたのは(しかも番組大トリでした!!)運が良かった、ということで!(笑)